「旅するお菓子」に冷菓でお届けするお菓子が初登場！
グリオットチェリーを混ぜ込んだ生地には、ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュのコンフィチュールをしのばせて、軽い食感のココナッツのダックワーズを合わせて焼き上げました。
グリオットチェリーの酸味とペッシュ・ドゥ・ヴィーニュの香り、盛夏の暑さにも爽やかにお召し上がりいただけます。

◆ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ◆

　 「ぶどう畑の桃」という意味のペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ。果皮はスモーキーなグレーがかった桃色なのに、果肉には鮮やかなワイン色が見られます。
　名前の由来は色ではなく、実際にぶどう畑に植えられていたことによります。ぶどうの樹木の病気の一つ、葉や茎がうどん粉をかけたように白くなるうどんこ病を予防するため、樹列ごとに植えられていました。ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュの樹木は非常に敏感で成熟するスピードも遅く、カビ菌によるうどんこ病の発生をいち早く知らせてくれて、ぶどうの樹木への的確な対策を取ることができたそうです。もちろん、貧しい多品種栽培農家であれば、農産物としても恵みを与えてくれました。
　現在では、ぶどう農家は豊かになり機械化も進んだため、ぶどう園からペッシュ・ドゥ・ヴィーニュは姿を消しました。年配の方たちは、この時期、市場に並ぶペッシュ・ドゥ・ヴィーニュを見ると、懐かしく当時のぶどう畑の風景を思い出すそうです。