◆◇◆平城宮跡再び!(2021/09/01)◆◇◆
いつもパワーをもらっている平城宮跡歴史公園!まずは、前回のコメントの訂正とお詫びから。
平城宮跡「南門」の復元の完成が「40年後」と書いてしまいましたが、誤りで来年の2022年春には完成するようです。もう姿を現してきました!朱雀門や大極殿に比べると小さめですが、綺麗ですね。訂正とお詫びを申し上げます。
マスクをした 遷都くん(せんとくん)!可愛いですね!
夏休みには付帯施設は営業を再開されていました!観光のお客様にお楽しみいただけたことでしょう!
今回は歴史資料館や遣唐使船内など、もう少し詳しくご紹介しますね。
「復元遣唐使船」
朱雀門の手前にある復元遣唐使船。奈良時代こんな小さい船で、九州から朝鮮半島に沿って1週間の航海をしていたそうです!
磁石も海図も無かった時代、命懸けの航海だったのでしょう。すごいっ!
「棚田嘉十郎像」
平城宮跡を守り続けた偉大な人、棚田嘉十郎。その銅像は、大極殿跡の方角を指差して建っています。
明治末期、奈良公園も手がける植木職人の棚田嘉十郎は、観光客に聞かれても平城宮跡がどこにあるのか答えられないことを「奈良の人間として恥ずかしい」と思い、知人に連れられて大極殿跡を訪れてみると放牧地で堆肥が山積み、
「見る影もなき有様」と涙を流して、1906年に自ら発起人となり「平城宮阯保存会」を作りました。私財を投げ打って尽力し、その熱意からやっと国も保存に動き、平城宮跡は、1922年に国の史跡に指定されました(現在は特別史跡に指定)。
「平城宮いざない館」
朱雀門ひろばにある歴史資料館の一つ「平城宮いざない館」に入ってみました!
平城宮跡の全体像や見所、進行中の復原工事情報など平城宮跡歴史公園より深く楽しめる情報が展示されています。
最初の展示スペースには「平城遷都之詔」が掲げられています。
708年、元明天皇が発した「平城遷都之詔」。
「方(まさ)に今、平城の地、四禽図(しきんと)に叶い、三山鎮(ちん)を作(な)す。
亀筮(きぜい)並びに従う。宜(よろ)しく都邑(とゆう)を建つべし」
平城の地は、東西南北の四神に守られ、三方山々に囲まれた、縁起のよい土地である。さあ、素晴らしい都を作っていこう!
四禽図とは、中国古代思想に由来する四方の方角を司る空想の動物で、青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)、この四神を象徴する地形が四方にあって、東・北・西の三方に山があって、南に平野が広がっている。
最高位にある天皇が北に座して南を望むと、天下が見渡せる、理想的な地に平城宮があることがよくわかります。
「遺された奇跡、残した軌跡」平城遷都から1300年以上、多くの人々の思いを受け継ぎ、現在に姿を現してくれた平城宮跡。
棚田嘉十郎の強い思いにはかないませんが、私も、奈良に生まれて暮らす人間の一人として、
これからも平城宮跡を身近に感じ、パワーをもらいながら、がんばっていきたいと思います。
コロナが落ち着いたなら、ぜひお越しください!
*平城宮跡歴史公園
https://www.heijo-park.go.jp/
*平城宮いざない館
https://www.heijo-park.go.jp/area/suzakumon/izanaikan/
*棚田嘉十郎
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=3277729